ピアノっていいよね

ピアノについてあれやこれやと・・・

暫く使わなくなったピアノカバーも注意が必要

ほとんどのみなさんは、昔、幼稚園や保育園、学校などで見かけたことがあるだろうと思いますが、よくそういった施設などにあるピアノには、ピアノ本体をそっくりと包み込んでいるマントのような黒い大きなカバーがかかっていたりしますよね??


あの大きなカバーって、ピアノにとっては本当に必要なのでしょうか。


学校や幼稚園では必要不可欠なものであるということで使い続けられていました。
しかし長期的に見ると内部保護の観点から逆効果になってしまうことがあるのです。
たとえば、一般家庭でこのカバーをピアノにかけたまま4〜5年ほど放置してしまうと、害虫の巣になってしまったりするのです。


たとえそうならなかったとしても、ピアノの内部の空気と外の空気との交流がなくなってしまうため、部品である木やフェルトに水分が含まれてしまい、カビやさびなどの原因になってしまう可能性もあります。


アップライトピアノの上にかけるトップカバーについてですが、今の日本では必要不可欠なものであるという感覚で、ピアノの付属サービス品7つ道具のひとつとしてほとんどついてきていたものでした。


しかし、ピアノにとっては一種の飾りであり、特別な悪影響があるということではありませんが、外国ではほとんど使われていないそうです。


ただ、カバーをつけたまま放置してしまうのは、ピアノにとって良い影響が与えられるかどうかは微妙なところです。


ですので、定期的にピアノは使ってあげてくださいね。

しまった!ピアノに飲み物を零したら・・・やばいです

あまりないとは思われますが、飲み物を飲みながらピアノを弾いたりするとき・・・
うっかりピアノに飲み物をこぼしてしまったことってあるでしょうか。


人間生きていれば何が起こるかわからないものです。


「そんなことあるわけがない」と思っていても、何かの拍子に、不注意で、ピアノに飲み物をかけてしまうかもしれません。
それが、ジュースであろうと、コーヒーであろうと、紅茶であろうと水分(水気のあるものや、液体など)がピアノの中に入っていってしまうのは少々ゆゆしき問題です。
なぜなら、ピアノを形成している部品には、木でできたものもあれば、布地やフェルト類、金属など他にもいろいろな素材が使われているからです。



このひとつひとつの部品が、ピアノにとっては欠かせないものたちとなっています。
そして、これらの部品に液体などがかかってしまえば、当然のことながら、品質が変わってしまうことになり、故障や、品質が劣化してしまう原因となりうるのです。


その液体の種類や、量によっては被害が甚大に及ぶケースもあります。


たった一杯の目覚めのコーヒー・・・、練習に疲れてのどを潤すための一杯の水。
もし、これらが鍵盤の上にまるごとひっくり返ってしまったら!!!



後始末は非常にめんどうなことになります。


そうなってしまったら、急いで鍵盤にかかった水分をふき取り、調律師などの専門家にみてもらいましょう。
放置しておくことは、被害を大きくする可能性があります。

ピアノ調律師って何する人がご存知・・・

ピアノの調律師とは、ピアノをより長く、より良い状態に保つためにお手入れをしてくれる存在です。
彼ら調律師なくして、ピアノをより良く、長く保っていくことはなかなか難しい・・・とは言いすぎではないと思っています。


彼ら調律師は、ピアノの88鍵を自由自在に操るテクニシャンです。
今の日本でピアノを所有している家庭は、およそ5分の1だと言われています。
ということは、5軒に1軒はピアノを所有しているという計算になりますよね。
最近では、ピアノの売れ行きは減少傾向にありますが、それでも、昔から家庭などにあるピアノを良い状態に保つために、調律師の方々のお手入れはかかせないものとなっています。


彼らは、ピアノの88の音すべてを正しい音程にし、さらにその上で、豊かな音色を作っていくのが仕事です。
ピアノは、強い力で弦を張って、それをたたくことで音色を奏でるしくみになっています。
そのため、時間の流れとともに、その弦がだんだんゆるんでいってしまうので、それを調整するのも調律師の方のお仕事です。
一般家庭では、およそ年に1、2回が調律の目安です。


そして、あたりまえですが、調律師の方々もひとりひとり経験年数や、感性などが違うので、作り上げる音が違ってきます。
調律するピアノの弾き手が、大人であるか、子供であるか、どのような曲を演奏するのか、どれほど練習しているのか、どのような音色を求めているのだろうか。
など、さまざまな細かい背景や、要望に応えながら、依頼主の満足する音を目指して調律します。